焦点

でっかいことに焦点を

100041: 超「時間脳」で人生を10倍にする(66冊目)

苫米地英人 著

時間は伸びる。

体感時間、つまり情報空間の時間の長さは、自分で変えられる。
例えば、同じ6畳の部屋を見ても、普段20畳の部屋に住んでる人と、4畳の部屋に住んでいる人では、その広さの感じ方は全く違う。
同様に、仮に他の人の身体に入って生活するとすれば、その人の時間の使い方は自分のそれと全く違うことに驚くだろう。

時間の感じ方は、比較の問題。
楽しい時は一瞬、つらいときは長い。
自分の感覚をコントロールすれば、時間の感じ方が変わる。

具体的には、クロックサイクルを上げる、並列度を上げる、グレインサイズ(抽象度)を上げるの3つの方向性からの取り組みが挙げられている。

「クロックサイクル」

書類を作る際、新入社員がすると8時間かかり、中堅社員なら2時間しかかからないとする。
作業効率を上げれば、4倍の長さを生きることができる。

「並列度」

車を運転する際、初心者はミラーに目をやり、アクセルを踏み、ハンドルを適切にコントロールするという作業を一つ一つ行う。
上級者は、一つ一つの行動を意識せず、無意識下で同時に同じことを行うことができ、別のことを考える余裕さえ出てくる。
つまり、一度に多くのことを並列で行うことができれば、時間が広がる。

「グレインサイズ(抽象度)を上げる」
会社で仕事をする際も、いち営業職の人間として考えながら働くか、営業、開発、経理など様々な分野の仕事を統括する側の人間として考えながら働くかで、同じ仕事をした時に出てくる結果が変わる。



上記はマネジメント的取り組みである。
根本的には、真のゴール(Want toのゴール)を設定することで、時間のムダが排除される。
誰にでも起こりうるムダとして、クリエイティヴアヴォイダンス(創造的回避)という現象が挙げられる。
テスト前に無性に部屋の掃除がしたくなったり、うまくいかなかったときに周囲が邪魔をしてきたせいにしたりなど。自分にも心当たりはあるんよなー。

自分が納得出来る人生を送るためには、寝る間を惜しんででも達成したいゴールを見つけ、全力で取り組む。
体力の限界までというよりは、知性の限界まで取り組むべし。


『具体的取り組み』

・レストランやスーパーで選ぶ際に1秒で決める【クロックサイクル】
・すべてを半分の時間で行う【クロックサイクル】
・物事を“立体的”に見る。過去、未来、5感を通じてみるなど。【並列度】
・他の職種の人の仕事を想像し、統合して高次元のフレームを作る【グレインサイズ】
・目標を更新し続ける【Want toのゴール】