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でっかいことに焦点を

090015: 自由をつくる 自在に生きる:

森 博嗣 著

押井守監督が映画化した「スカイクロラ」の原作者。

森博嗣さんは、元国立大学の先生で、一時期は先生と作家と兼業し、現在は作家のみ。
先生をしている傍ら約10年で本を100冊書いたとか書いていないとか・・・。

この本はそんな作者が、「自由」とは何か、そして「自由」を得るためにはどうするか、ということについて書いた本。

自由とは、何物にも拘束されていない状態。
自由に至るには、まず何に拘束されているのかを自覚することから始まる。
そして毎日少しずつ、自分で決めた自由に対し、計画的に近づいていく。
ただし、その昔の自分の宣言にも囚われない。
臨機応変に変化しながら自由を求める。
自由に至る前の、自由に向かっている間でさえ非常に楽しい。
自由に縛られる、というような状態になるらしい。

自由というメインテーマに関すること以外でも驚く点が多数あった。
例えば、論文を1000本程度書いていること、
助手の頃は一日16時間は学校にいて、
盆も正月も関係なく仕事をしていたこと。

この人が書いている本の数といい、
もともとの才能がどうこう言う以前に、
「数をこなす」ことは必要不可欠な要素なのだろう。

ピカソも生涯で、13500点の油絵と素描、100000点の版画、
34000点の挿絵、300点の彫刻と陶器を作製したらしい(Wikipedia)。


全体の数を増やすためには、毎日の積み重ねが大切。

王道は最も確実に結果か出るから王道。


この本は、人生を送る上で一度読んでおくべき一冊だと思う。


さまざまな示唆に富んでいる、キラキラした本だと感じている。