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焦点

でっかいことに焦点を

【読書録17003】社長失格

波乱万丈を超える。 

社長失格

社長失格

 

ちょっとした紹介で読んでみた本。アマゾンのカテゴリ別ランキングで1位。なんのカテゴリかってそりゃ、「企業再生・倒産」ですよお兄さん。

いやぁ、大学から企業しちゃう特殊な人がどのようにのし上がって、今回は37億円の負債を抱えて自己破産してしまうか。それを丹念に遡って書いた本。

あとがきには、失敗談を書き残して後世のためになればと思ってこの本を出版した、とある。まぁそうなんでしょう。実際に収入になったらありがたいのは当然としても、ここまで振り返るのはさすがに辛いやろうなぁ。たくさんの反省の弁や、一部当時からのわだかまりが抜けていないところはその旨も正直に書いてある(ストレートには書いてないけどどう読んでもそうやんね、、、みたいな)。

この世に真実はないけど、信頼と誠実さで頑張っていくしかないなぁ。

一番厳しい時にどれだけ周りに人が残ってくれるか。

いや、誰も残ってくれないにしても一番厳しい時に自分と向き合って乗り越えていけるか。

人としてのタイプは全然(180度?ねじれの位置?)違うけど佐藤優さんの本を読んだ時と似た衝撃を受けたな。

獄中記 (岩波現代文庫)

獄中記 (岩波現代文庫)

 

 

この本には、そういった人生面からの学びはもちろん技術発展を見通す人の思考回路も一部読み取れる、、、ような気がする。なんせ20年前のインターネット創世記から、広告で稼ぐフリーモデルを発案、実現、短期間だけとはいえビジネスとして運営している。結局肝は顧客データベース。顧客データベースを握るには立ち上げ時のスピード。著者の作った会社は様々な要因で潰れてしまったし、タラレバを言うのは何の意味もないけれど、もし立ち上がってスケールできていればアマゾンやGoogleに対抗しうる存在になったのかしら。その2社とフェイスブックでインターネットがある世界の情報はほぼ掴まれているような。日本では楽天もあるしLINEもあるので必ずしも後進ではないにせよ、そのようなワクワク感すら持たせるダイナミズムを感じとることができる著書。

ソニーやホンダの例をあげるまでもなく、ベンチャー創世記には2人の違うタイプの人がタッグを組まないと難しいのかもしれない。

そんなことをつらつらと考えさせてくれる良書。

ぜひどうぞ。