【リブロジ039】3.2 論理の組み立て方入門(データクレームワラント)の補足と考察
理系が文系に伝える実践的ロジック。
2016年の1月にスタートしてもう12月になりました。
全5章の構想でスタートして、やっと最後の章(順番は説明の都合上ランダムにしてます)。
この1年を個人的に振り返ると、
いわゆるエンジニアをしていたところ
5月から短期間別の仕事にひっぱられ
イギリス行ったりスウェーデン行ったりベルギーへ40日行ったり
来週は北米(ニューヨークとか)へ。
どうやってエンジニアに再度着地するかをちょっとずつ手打つ日々ですが、
人生の波乱(?)を楽しんでいます。
ということで今回のテーマ。
前回、論理の組み立て方について説明いたしました。
つっても先人の説明に乗っかる形でしたが。。
そして読者の方に宿題をいただいたので、それを元に少し考察してみましょう。
目的は
・論理の展開には色々あるのでそれを楽しもう!
・相手が変なロジック(相手のみに有利な)を使った時に少なくとも気づけるようになろう!(気づいた後、その場で反論するハードコア手法を取る、または、上手にスルーするソフト手法を取る、など選択できるしね)。
というあたりです。
ー【回答】ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
◾︎文章
金星の表面は温度が470度、気圧が90気圧もあるようなとてつもない環境で、少なくとも地球型の生命はとても住める、というより存在できる環境ではありません。このクサンフォマリティ氏(ロシアの科学者)がなぜこの(金星に生命体が存在するという)ような突飛な主張を行ったのかはよくわかりませんが、現時点では、金星には生命がいないと考える方が自然ではあるといえるでしょう。
◾︎分解
①データ
金星の表面は温度が470度、気圧が90気圧もあるようなとてつもない環境である。
②ワラント
少なくとも地球型の生命は存在できる環境ではない。
③クレーム
現時点では、金星には生命がいないと考える方が自然である。
◾︎前回の「ターンアラウンド」を参考にすると…
③金星に生命体が存在するとしたら、地球型の生命体とは異なり、470度の表面温度(気温は何度?金星に大気ってあるのかな?)と90気圧に耐えうる特性を持っているか、それらに耐えるための手段を用いることが最低条件となる。
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以下考察を。
なかなか面白い文章を引っ張ってきたと思います。
データ、ワラント、クレームも自然だと思います。
議論の場をイメージすると、
まずクレームが出てきて、何で?ってなって、ワラントを説明して、何で?ってなって、データを説明すればいいもんね。
ここでロジックをもっと強固にするとしたら、「地球の生命が存在する範囲は最大○○である」というデータを追加できるといいかな。
ロジックツリーをイメージしてもらうと、
上に「地球型の生命は存在できない」
下に「地球型の生命の存在可能範囲」と「金星の環境」がマッチしていない
という構図の方がさらに強固になるね。
日常会話レベルなら、金星の環境聞いただけで「あちゃーむりぽ」ってなるからある程度の納得性はあるけど 笑
続いて。
ターンアラウンドで挙げてくれている例は、ワラントを攻撃しているね。
ワラントとデータのセットは基本的に納得できるもの。
そこを一つ深堀して、さらに横展開(大気の話ね)もして、その環境下で耐えられるなら生命が存在しうる、とクレームを論破しようとしている。
もう一つ加えるとすると、データを攻撃してみる。
最大気温は年中なのか?行ってくれてるように大気は?日陰と日向は?
うーん、今回の例だと厳しいかな。
でもターンアラウンドするなら、ワラントとデータのどちらかを明確に指摘してみるのが基本(らしい)。
まとめると
・主張のロジックツリーが強固かどうか確認する(図示するとよりよい)
・ターンアラウンドはワラントかデータのどちらかを攻める
の2点ですね。
では今回の宿題
・宿題で回答頂いた残り2つのうち、1つについて、上記を参考にさらに考察してみてください。
これをすることで論理性がより高まる!
嫌いな人が主張してきているシーンをイメージするのがコツ、かもしれない。秘密のコツ。笑
ほな!