焦点

でっかいことに焦点を

【読書録16008】三教指帰(さんごうしいき)。空海?えっ?ていう方へ。

西暦798年。

1200年以上前に書かれた、彩り溢れる本をおひとつ。

 

 

 

空海「三教指帰」―ビギナーズ日本の思想 (角川ソフィア文庫)

空海「三教指帰」―ビギナーズ日本の思想 (角川ソフィア文庫)

 

 

さて。

真言宗空海が24歳の時に記した本。

儒教道教と比較する形で仏教の優位性を高らかにうたった本。

 

構成は戯曲。

いわゆる酒女金に目がない若者をそれぞれの宗教の方が順に諭していく物語調。

そのまま舞台にもっていけるような、会話の繋がり。

 

空海の24歳までの人生は、秀才とし大学に入るも、途中で辞め、修行の道に入ったよう。

仏教の道を進む、という決意表明のような本か。

 

この本を皮切りに、めっちゃたくさんの文を書いた空海やけど、仕上げとして十住心論、そして要約した秘蔵法鑰を出している。

 

 

論理性に劣るとか言われる日本人やけど

空海の圧倒的な論理性に圧倒されてみる。

 

それだけでも空海の文章に触れる価値は大アリやと思います。

 

是非一度はお手に!

 

空海?えっ?大丈夫?病んでない?

って言われるけどそれも一興 笑