焦点

でっかいことに焦点を

高田貴久著、ロジカルプレゼンテーションまとめ

この本は3年前に出会い、ことあるごとに読み返している。
かれこれ7回程度は通読し、普段からパラパラっと見返す。
今でも不思議と新しい発見があったり、自分のいたらなさを感じる。

著作の紹介にある、『和風な本』という紹介は素晴らしい。
いかに伝えるか、に焦点を絞り、ロジックのみでなく人間的なスキルも重視。

今回、二章についてまとめてみる。
対象は中堅ビジネスマン以上とのこと。


2章 論理思考力
なぜ論理的に話をする必要があるのか?それは、『どんな相手をも』理解させ、説得するためである。
論理的であることの定義は、話がちゃんとつながっていること。縦と横にちゃんとつながった状態が、『論理的な』状態。
縦は『ほんとにそうなの?』に答えること。
縦の論理が繋がっているとは、誰が見ても、AならばBが成り立つ状態。

つながらない原因は三つ。
勝手な前提条件(Aが小さすぎる)→勝手な前提を説明しないといけない
質の違うものの同質化(Aが大きすぎる)→分解しないといけない
たまたまの必然化(論理が長すぎる)→流れを否定的に考え、因果関係が成り立たなくなる条件を明らかにする

横は、『それだけなの?』に答えること
横の論理が繋がっている状態とは、『全体が正しく定義されていて、漏れもダブリもない』こと。
言葉のレベル感を合わせないと、話がかみ合わなくなる。合わせるためには二つの検討が必要であり、一つは誰の言葉かを考える、もう一つがとんな場面での言葉かを考えることである。
レベル感を合わせたあと、全体を考える。そのためには六次元で考える。縦横高さ、時の流れ、情報電気取引といった目に見えない流れ、人の気持ちや習慣で六次元を構成して考える。
漏れがなくなればダブリをなくす。高田さんが考案したMECEマトリクスというツールがダブリチェックに有用。

本当にそうなの?それだけなの?と自問自答し続け、他人の目から見て封じ込められるようになったと感じるまで繰り返すことが大事!




この本がレベル高いなーという方は、鶴野充茂『頭のいい説明すぐできるコツ』から入るのがオススメ。
入門にピッタリ。
そして基礎が奥義。