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焦点

でっかいことに焦点を

100062: MOT-技術経営-の基本と実践がよ〜くわかる本(87冊目)

出川通 著

MOTとはあまり聞きなれない言葉であると思うが、今後のメーカにおいて非常に重要なキーワードである。技術の観点から経営を動かしていこうという概念。これを知ることで、効果的に新しい技術を生み出すことができ、競争力を高められる。知らなければ、必死で頑張っても追いつけず、遅れをとる。なぜかというと、同じだけ頑張った場合には道具を知り使いこなしている方が強い。人間がいくら走っても新幹線には太刀打ち出来ない。

MOTが取り扱う範囲は非常に広い。技術のマネジメントから、マーケティング、知財、アライアンス(他社との協力)など、あらゆる場面に渡る。各論をマスターし、総論を見通す視野を得ることで、現状を把握して次に打つ手を見つけ、打つ手の有効性を具体的に説明可能となる。

技術を産業化するまでのプロセスには、魔の川、死の谷ダーウィンの海という3つの壁の概念があり、それらを認識し手を打つことで超えることができる。プロセスは大きく4つに分けられる。研究、開発、商品化、産業化である。それらの間に横たわる壁を順に魔の川、死の谷ダーウィンの海と呼ぶ。魔の川とは、研究がシーズを広げる仕事であるのに対し、開発が収束させていく仕事である違いに起因する壁である。死の谷とは、開発は製品を作るところまでのプロセスであることに対し、商品化は売れる商品を作るプロセスである認識の違いに起因して生じる。最期にダーウィンの海は、売れる商品をいかに売るか、というマーケティングや戦略策定のあいだの違いであり、これはほぼMBAで取り扱う範囲となる。

こういった概念、理論が集約されたのがMBA。これからまとめていくので、ぜひお付き合いください。