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焦点

でっかいことに焦点を

100056: 進化しすぎた脳(81冊目)

池谷裕二 著

「人間は進化のプロセスを進化させる」

脳科学者の池谷さんが、高校生を相手に脳の授業をした内容をまとめた本。
高校生とのコラボレーションがすごい。
高校生の質問に的確に鋭い回答を返し続ける。
普段、非常に幅広く奥深い問題意識を持ち続けている印象を受ける。
当たり前であるが、当たり前のことを当たり前にするのが本当にすごい。

脳について知らないことが本当にたくさんある。
目は自由度が高すぎて、自分で描画している部分がある。
色が見えているのは本当に正面のみ。
周りは脳による色塗り。
薬と脳。
アルツハイマー
記憶は、ゆっくりとしかできない。
だから、抽象化して物事を捉えることができる、など。

一流の科学者の授業はこのような内容になるんやなぁ、いいなぁ、と感じた。

前書きに引用してあるが、物理学者ファインマンさんの言葉で「高校生レベルの知識層に説明して伝えることができなければ、その人は科学を理解しているとは言えない」というものがある。
この定義に則れば、池谷さんは科学をこの上なく理解している。
かっこいいっ。