100040: 文章を書くこころ(65冊目)
外山滋比古(とやましげひこ) 著
この著者の名前は、「思考の整理術」から一気に見るようになった感じがする。
書く文章に独特の味がある。熱さと想いが詰まった文章。内容はもちろん、文体に力が。
本書には、文章を書くための方法論と、良い文章を書く前提となる心の持ち方にがぎゅぎゅっと詰まっている。読み手と書き手の立場をいったりきたり、書くときも様々な文豪の視点を移ろいながら、どのようにすれば良いのかの示唆を出している。
心に残ったのは、ピリリと辛いという項の、最後の一段落
『短い文章がきりりと書けてはじめて、ものが書けるということになる。短文は小粒でもピリリと辛い。読んでそうだし、書き手にとってもそうである。ときに涙がでるほどかもしれない。』
じんわり残るものがある。
こんな文章を書くため、まずはたくさん書こう。