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でっかいことに焦点を

100019:ロジカル・プレゼンテーション

この本は、タイトルにあるプレゼンテーションの技術にとどまらず、ロジックをいかに組み立てるかという観点についても非常に力を割いている。
理系で仕事をする人は一度読んでおくと損はしないと思う。
一度読んだだけでは足りないかな。
手元において、時々見返して自分の考えをまとめていくと力になるんじゃないか、と思える本。

この本の特徴は、プレゼンテーションを、「提案の技術」という視点から捉えている。
提案の技術とは、自分のプランを通すためのスキル。
ビジネスマンが価値の高い仕事をするために必要な能力を論理立てて説明している。
その能力とは、論理思考力、仮説検証力、会議設計力、資料作成力の4つ。
それぞれの力についてまずはストーリーから入り、そしてなぜその力が必要なのか、その力とは一体なんなのか、力をつけるためには何をすればいいのか、ということが書かれている。

個人的には、その力とはなんなのか、という部分で書かれている内容が秀逸だと感じる。
コンサルタントとしての経験から得た、著者の言葉で書かれている。


この本で行動が変わった内容として、
・提案とは、自分が頑張って通さなければ、普通は通らない
MECEに組み立てるために、6次元で発想すること
の二つが挙げられる。

そして、読み終えて時間が立ったことにより、最後の資料作成の章が非常に実践的であることに気づいた。
読み終えた直後は、大したことがないと思っていたが、本当にエッセンスをまとめているので、逆に解凍していけば非常に血となり肉となる。

もし過去読んで、ピンとこなかった人は再読してみてください。


この本は仕事をしていく上で必要な提案に対し今後長期にわたって役立つ本だと感じています。